事業内容

ボーダーレス・モバイル通信ソリューション

グローバリゼーションという表現が陳腐化してしまうほど、今、人々は自由にこの地球上を移動しています。
移動(モビリティ)の自由度や容易性が高まる現代、モバイル通信の接続(コネクティビティ)の自由度やそのコストをさらに満足のゆくものに。
シー・セット・アソシエイツは、お客様が世界のどこにあっても、高速・低遅延のコネクティビティ・ソリューションを安定的かつリーズナブルに提供いたします。

SIMの基本

「SIM」は、Subscriber Identity Module(契約者固有モジュール)の頭文字をとったもので、普通は SIM カードとして知られ、スマホなどのモバイル端末に差し込まれています。
この SIM カードは、インターネットの利用や通話を可能にする IC カードのことを言います。

SIMカードの限界

海外で日本のモバイル端末をそのまま使うため、以下のような対応策があります。
 ①現地の SIM カードを手に入れて利用する
 ②日本で契約している通信事業者が提供するローミングサービスを利用する
 ③海外でも使えるデータプランを契約する
 ④現地で使える WiFi ルータをレンタルする 
現地で使える SIM カードを購入して利用する場合は、
SIM カードを挿入した後のセットアップなど手間がかかります。
海外音声通話・データローミングサービスが割高であるのは、ご承知のとおりです。
海外でも使えるデータプランは割高であったり、利用したい国で利用できない場合があったり、また、利用にあたって制約があることもあります。WiFi ルータのレンタルは、モバイル端末以外、PC 端末など複数の接続も可能で便利ですが、WiFi ルータを借りる手間、返す手間が発生する、持ち歩く端末が増えるという難点もあります。

eSIMは、新たなモバイル通信のエコシステムを創造する

eSIMを一言で表現すると、「SIMカードを必要としない新しいモバイル通信技術」です。そうは言っても、固有IDや通信事業者との認証がなくなるわけではありません。固有IDを確認して、回線へ接続するための通信事業者との認証を行うプロセスは、モバイル端末に内蔵されたeSIMソフトウェアが実行します。そして、世界のどこでも、その場で接続可能な回線の中から、自分が接続したい回線を選んでeSIMデータを購入し、利用するモバイル端末のeSIMソフトウェアにeSIMデータをインストールすれば、購入した回線に簡単に接続することができます。このように、eSIMがあれば、世界のどこへ行ったとしても、ローミング、海外でも使えるデータプランの契約、WiFiルータのレンタルといった、これまでの対応策は不要となります。

eSIMは、まだ、始まったばかり

一見、革新的なeSIMですが、これがエコシステムを構成するまでには、まだまだ、時間がかかりそうです。
その理由の一つは、当たり前のことですが、eSIM回線は、eSIMソフトウェアを搭載しているモバイル端末でないと利用できないこと。ここ1~2年内に販売されているほとんどのモバイル端末は、eSIMソフトウェアを搭載していますが、過去に販売されたモバイル端末にはeSIMソフトウェアを搭載していない機器も多くあります。次に、特に日本においては通信事業者がeSIMのサポートに必ずしも積極的ではなく、eSIMの良さが発揮されるようなプランが市場に出ていないこと。(通信事業者がeSIMの普及に積極的ではないのには、それなりの理由がありますが、それは別の機会に・・・・)
そんな状況ですが、一方でeSIMソフトウェアを搭載したモバイル端末の出荷はこれから加速度的に増加してゆくことは確実です。eSIMソフトウェアを搭載したモバイル端末が増加しているのに、その機能を十分に発揮できる回線プランが極めて少ないというのが現状です。

シー・セット・アソシエイツのeSIMソリューション

eSIMに対応したモバイル端末を持ちながら、その機能と利点を十分にエンジョイできていないユーザが数多くいるという現状の中で、シー・セット・アソシエイツは海外のMVNO(仮想移動体通信事業者)やSIM事業者と業務提携し、eSIMに対応したモバイル端末を持つユーザの期待と需要に応えるソリューション提供しています。これら海外のMVNOやSIM事業者は、世界中の通信事業者からデータ回線を調達し、これらをeSIMデータとしてダウンロード可能な回線ソリューションへと再製造しています。シー・セット・アソシエイツは、これら提携先の技術を的確に理解し、eSIM回線ソリューションの性能と品質を担保しつつECを通じてマーケットへ供給していきます。

vSIMの別名はクラウドSIM

vSIMという呼び名はvirtual SIM(仮想SIM)という名称からきているのですが、この仮想という表現は、ちょっとわかりにくいですね。なので、その技術の特徴を表した「クラウド」SIMという名で呼ばれることもあります。SIMカードが不要で、このvSIMという機能を持つスマホやWiFiルーターがあれば、世界のどこでも遠隔で現地の回線と接続できるという点では、eSIMと同じなのですが、技術的な構造やシステムはeSIMとは異なります。

クラウドを経てSIMのプールへアクセス

vSIMも端末に内蔵されたソフトウェアであるという点では、eSIMと同じですが、eSIMが回線のプロファイルを遠隔で直接ダウンロードするのに対して、vSIMは、世界中のSIMカードがプールされたSIM Bankというクラウド・サーバーから回線をダウンロードします。具体的に言うと、vSIMのソフトウェアは、クラウドを通して世界中の通信事業者のSIMカードを格納したサーバーにアクセスして、必要な(購入した回線プランの)SIMカードを遠隔でマウントし、そのSIMカードの回線とつながるという仕組みです。SIM Bank内のSIMをクラウド経由で仮想マウントして遠隔で接続するのが、クラウドSIMと呼ばれるゆえんでもあります。

技術力を持つMVNOが開発

vSIMはこの固有技術を持つMVNOが開発し商業化して、現在に至っています。SIMカードを交換する手間がなく、一つの端末が世界のどこでもつながることを実現したという意味では、むしろeSIMに先行したボーダーレス・モバイル・ソリューションであるといえましょう。一方で、eSIMが端末製造事業者、通信事業者、顧客から構成されるエコシステムであるのに対して、vSIMでは端末製造も通信の提供も同一のMVNOが行い、また、SIM Bankに格納されるSIMカードは、そのMVNOが世界中の通信事業者から調達しています。その点では、vSIMは現在のSIMカードによるエコシステムのうえに成り立っているソリューションということになります。

シー・セット・アソシエイツのvSIMソリューション

vSIMのWiFiルーターがレンタル市場で広く活躍しているのは、性能の高さと使いやすさ、安定性そしてレンタル価格の安さが歓迎されているからだと思います。確かにvSIMというのは、そのサービスを提供するMVNOのシステムの中でハードウェアとソフトウェアが相互に完結して提供されるので、性能の安定性も高いですし、また、価格もリーズナブルです。一方でレンタルの場合にはデイパス(daypass)料金を支払うことになりますが、企業のように常時一定員数の社員が海外出張するようなユーザーの場合は、レンタルよりもむしろ端末を購入保有し、必要な時に必要なだけ(on demand)データを購入するようなデータ・パッケージの方が合理的であると言えます。

シー・セット・アソシエイツは、独自のvSIM技術を有する海外MVNOと提携し、業務渡航者や観光渡航者のニーズに最適に応えるvSIMハードウェアとフレキシブルなデータプランを提供していきます。